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The hope of vegetable kingdom
print works 'prayer' parts


小樽市美術展覧会七十周年記念誌
〈記念誌編集・撮影〉 上田入子(日) 江端良浩(工) 大谷美由起(油) 小川豊(油) 角田孝浩(工) 工藤葉子(日) 佐藤正行(油) 菅原おりえ(油) 高橋晟(油) 徳吉和男(油) ナカムラアリ(版) 三宅悟(油) 八幡郁子(水) 若杉えり子(版)...


T.M.ToT Project
Here is a laboratory for the collaboration of the "base point is the original" various artistic fields. These activities For... Children...


お母さんとお兄ちゃんともっち
中学校の文化祭で劇をする事になったお兄ちゃんは、最初とても張り切ってせりふの練習をしていたのに、 この二・三日はピタッと止めていました。


ひとりぼっちの女の子
小さな緑のお家に、ひとりぼっちの女の子がいました。女の子は猫も犬もかっていませんでした。女の子にはお母さんもお父さんもいませんでした。女の子には兄弟も友達もいませんでした。女の子には言葉を教えてくれる人もいませんでした。歌を教えてくれる人もいません。でも女の子は待っていました。いつかきっと、こうしてじっとしていると、誰か何かがやってくることを。 女の子は小さなあくびをしながら目をつぶりました。すると窓から北風がやってきました。北風は小さなお家の中を、ヒューと一回りしてから、女の子の手の上に乗りました。北風は女の子の手をそっと冷やしました。女の子ははっと目を開けました。手の中にくるくる回る冷たいものを感じたのです。女の子は言葉を知らなかったけれど、心の中でこうたずねました。 「あなたなの?私の待っていたのは?」 そうしているうちに、北風はどこかへいってしまいました。でも女の子の心は、少しうれしくなりました。 次にハエが一匹飛んできました。女の子はびっくりして立ち上がりましたが、ハエのブンブンいう音がとても素敵に感じて、ひとりブンブン言っていま
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